おはようございます。博士課程1年の堤です。
ご案内が遅くなって申し訳ありません。
本日の雑誌会で紹介させていただく論文の概要です。
Title:
Live-cell fluorescence correlation spectroscopy dissects
the role of coregulator exchange and chromatin binding in retinoic acid
receptor mobility
Authors:
Peter Brazda, Tibor Szekeres, Balazs Bravics, Katalin Toth, Gyorgy Vamosi,
and Laszlo Nagy
Journal:
Journal of Cell Science (IF=6.290)
(124), 3631–3642, 2011
以下、日本語訳です。
レチノイン酸受容体(RAR)は核内受容体スーパーファミリーの一員である。このリガンド誘導転写因子は核内においてDNAにレチノイドX受容体とのヘテロ二量体として結合する。核は動的な区画であり、ライブセルイメージングの技術はリアルタイムでの転写因子の動きを研究することを可能にする。受容体の動きを左右する、分子相互作用を明らかにするため、我々は蛍光相関分光法(FCS)を用いてEGFP-RARの拡散を検討した。リガンド存在下で、我々は二つの異なる種類の挙動を同定した。fast成分はD1=1.8-6.0 μm2/secondの拡散係数を持ち、小さなオリゴマー
形態に対応する。一方、D2=0.05-0.10 μm2/secondのslow成分はRARのクロマチンもしくは他の巨大構造との相互作用に対応する。RARリガンド結合ドメインフラグメントもまたslow成分を持つ。このslow成分は恐らく、インタクトなRAR-RXR複合体よりも低アフィニティーな、RXRを経由した間接的なDNA結合を示すのだろう。
重要なことに、RARアゴニスト(受容体刺激薬)処置は、fastやslow成分の挙動に有意な変化を伴わずに、平衡状態をslow成分側へシフトさせた。DNAや共役制御因子との結合能が変化した一連の受容体の変異体を用いることで、我々はslow成分が恐らくクロマチン結合と関係しており、共役制御因子複合体での共役制御因子の交換が、リガンド活性化中のRARの再分布に寄与する決定的要因であることを見出した。
よろしくお願い致します。
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